- 天野裕介
歯科医院で求められる管理栄養士の業務パターン〜管理栄養士のための歯科医院就職講座②〜
こんにちは、ココロハズム株式会社の天野です。
前回の管理栄養士のための歯科医院就職講座①では、「歯科医院で管理栄養士の仕事はあるのか?」というテーマでブログを書きました。
「管理栄養士業務」と言っても、ニュースレターでレシピを公開しているというレベルから特定保健指導を導入している歯科医院まで、業務内容にも差があります。
今年も管理栄養士さんや管理栄養士課程の学生から歯科医院への就職相談を受けておりますが、一言で「歯科医院」と言っても医院によって全然異なります。
早くも7つの歯科医院の見学(or 説明会)に参加した学生がいるのですが、パターン化すると次の3つに分けられるのではないでしょうか?
基本的なメイン業務は歯科助手・受付になることが多いですが、プラスαの部分で差がありそうです。
①歯科助手・受付 95%型
ほとんどの歯科医院がこちらに当てはまると思います。歯科助手が採用できないため、管理栄養士を採用するパターンです。元々、管理栄養士業務を期待しているわけではないので、応募者が来ないため、人手不足が多く、入社後、歯科助手・受付業務で手一杯となり、管理栄養士業務が可能になる確率は低いです。院長は少し管理栄養士に理解がありますが、勤務医や歯科衛生士の理解が得られず、孤立することも多い。相当の気合いが必要です。
他職種のコピペ求人(「管理栄養士」の求人のはずが、「歯科衛生士」「保育士」の内容が書かれている)が多いです。
②訪問診療メイン型
最近、歯科医院でも増えてきました。訪問診療でドクターのアシストをし、高齢者の食事支援を行うタイプです。嚥下に興味がある人には向いているのではないでしょうか?
中には、訪問コーディネーターとして勤務する管理栄養士さんもおられます。最近では、「栄養ケア・ステーション」を開設し、管理栄養士が自宅訪問を行うという歯科医院も誕生しています。
③個別栄養指導型
未病の方に対して、個別栄養指導(自費)や特定保健指導を実施する歯科医院です。あまり知られておりませんが、歯科医院でも特定保健指導が可能です。
未病の患者さんに対して、アプローチできるのが特徴です。保健ではない「+α」の部分なので、自費率が高い歯科医院に見られる特徴のように思います。歯科医院でガッツリ「栄養指導がしたい!」という人はこちらを目指しましょう。
②と③に関して、両方とも実践している歯科医院は少ないように思います。どちらかに特化していることが多いです。やはり理事長や院長の「治療の考え方」「経営ビジョン」によるものが多いのではないでしょうか?
キャリアに対する考え方のひとつに「キャリア・アンカー」という考え方があります。歯科医師の先生にも治療に対する「信念」、「価値観」のようなものがあるように思います。
そのため理事長や院長といったトップのインタビュー記事が発見されれば、しっかりと読んで企業(医院)研究をしていただきたいと思います。
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