歯科医院で
健康の「一次予防」をする時代に。
歯周病は「生活習慣病」の一つです。この口腔内の慢性炎症である歯周病をしっかり治療しないと、糖尿病や心筋梗塞などあらゆる病気の原因となることが判明しています。また、糖尿病の患者さんが歯科医院に通院し歯周病の改善や予防ケアを行ったところ、数ヶ月後には血糖値の数値が劇的に下がったというケースもあります。このように「口からの一次予防」を提唱し、全身の健康管理を目指す歯科医院が増えています。管理栄養士を採用し、予防ケアとして、出産前後の妊婦を対象にした食事指導、子どもの虫歯予防や歯並びなどが気になる方への食育指導、在宅介護を受けている高齢者のための栄養指導などのカウンセリングに力を入れる医院も多くなってきました。
平成30年度から歯科医師は研修を受けなくても特定保健指導が可能となる等、歯科がお口の健康だけでなく、全身の健康を管理することが求められていることが期待されています。しかし現実的には難しいかもしれません。しかし、管理栄養士が在籍していれば、研修なしで、歯科医院内での特定保健指導が可能となります。
栄養管理・健康づくりの入り口である「お口からの一次予防」。その取り組みへの意欲が、これからの歯科医院選びのポイントとなりそうです。
VOICE:西田 亙先生 にしだわたる糖尿病内科 院長
栄養素指導から誰もが受けたくなる食事指導へ。
管理栄養士さんの力に期待しています。
糖尿病外来では、栄養指導はとても重要な意味をもっています。
しかし、「栄養指導を続けて何度も受けたい」と望まれる方は少数派です。
私はその理由として、現在の栄養指導が”栄養素指導”に終始しているからではないかと考えています。例えば、「バランス良く食べましょう」、「野菜を1日350g食べましょう」というフレーズは栄養指導の際によく聞かれる言葉ですが、味覚障害を来した人が薄味の食事をおいしいと思うでしょうか?奥歯がない人が、野菜を咀嚼することができるでしょうか?いずれもできないですよね。けれど、この矛盾に気付いている医師や栄養士は、現時点でほとんどいないように思われます。医学部医学科や栄養学科において、そのような教育がなされていないのですから、これは無理もないことでしょう。
そんな諦めにも近い気持ちでいた時、こちらの活動を知りました。
実際、来春に卒業を控え歯科医院に就職予定の学生さんが、心を弾ませ、目を輝かせながら「歯科医院で管理栄養士として、来院される方々の健康に関わる仕事がしたいんです!」と語られている姿を見たとき、私は「これで栄養指導が変わる」と確信しました。是非とも、皆さんの力で栄養素指導に別れを告げ、患者だけでなく、誰もが受けたくなる食事指導を誕生させて頂ければと思います。
天野のヒトコト。

テレビで「免疫力の真実」を特集していました。内容は「口の中と免疫は深い関係」というもの。糖尿病と歯周病の関係ですね。
ある歯医者の先生が「口
内以外の炎症だとみんなワーキャー言うのに、なぜか口内の炎症である歯周病には結構、無着なんだよね。出血までしてるのに。リウマチとか、ぜんそく、アトピーとかだったら必死で治そうとするじゃない?」と話されていた言葉が記に残っています。
この番組では、糖
尿者への治法は「運動・投薬・規則正しい食事」の3つが一的だとしつつも、実はいちばん効果があったのが、歯医者さんでの予防ケアだったというデータが紹介されていました。
歯科と内科の連
の重要性を再確認した一日でした。

歯科医院は
「お口から健康」コンシェルジュへ。
歯科医院に定期的に通院される患者さまは、健康に関する意識が高いといわれます。そうした患者さまにとって、「お口からの一次予防」で健康をサポートしてくれる歯科医院は、身近なホームドクターとなることでしょう。こうした医院のサービスを支えていくのが、歯科衛生士や管理栄養士といった歯科助手と呼ばれるスタッフです。
歯科医師は「治療」のプロとして健康の土台を構築。歯科衛生士とともに口腔内を良い状態に維持するために「予防メンテナンス」を行います。そして管理栄養士が「食生活指導」で、口内フローラの環境を整え、全身の健康のカウンセリングを行っていきます。
患者さまにあった食事指導にとどまらず、一人ひとりの生活習慣を把握し個別に健康カウンセリングする。いわば健康コンシェルジュとしての機能がこれからの歯科サービスに期待されています。
VOICE:Y.Hさん D女子大 4年生
予防に関心があり、「予防」に重視されている歯科医院での仕事に興味があり相談しました。
なぜ歯科医院で「予防」を重視されているのか、またそのために歯科医院において管理栄養士として何ができるかを具体的に教えていただき、歯科医院で働くことを決心しました。

 
天野のヒトコト。

先日、ある大学の栄養士学科主の「歯科で働くことについて」でお話ししたところ、予想以上に歯科で働きたいという管理栄養士の卵たちが手を上げてくれました。大学のキャリアセンターからも、学生の就職先として歯科医院を開してくれないかとお願いされました。大卒歯科助手採用を始めたものの、が少ないといている歯科医院のさま、管理栄養士の採用をぜひご検討ください。

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